塗り絵本の紙質にもよりますが、紙の目が気になったことがある方は多いと思います。
紙の目を潰して塗った方がきれいに見えるのかな、紙の目を活かして塗った方が良いのかなと。
ちなみに私は紙の目を活かした塗り方の方が好きなので、基本的には紙の目は残しています。
ただ、質感を出したい時に紙の目を潰した方がいい時もあるので、使い分けて塗るようにしています。
例えば、ドレスをビロードの質感にしたいときや、マット感を出したい時、陰影をはっきり出したい時は紙の目を潰します。
反対に、ふんわり柔らかそうな質感や繊細さを表現したい時、エアリー感を出したい時などは紙の目を活かします。
実際には、私は紙の目を潰すゴリゴリ塗りは苦手なので使いこなせていませんが、練習して上手に出来るようになりたいなと思っています。
結論から言うと、自分の好きな塗り方で塗ればいいので、どちらでも問題ありません。
しかし、塗り方で印象がすごく変わってしまい、見ている側の受け取り方がかなり変わってしまうというのも事実です。
どちらの塗り方も長所と短所があるので、それをまとめてみました。
紙の目を潰す塗り方
長所
・紙の目の白さがないので、色がはっきりして見える。
・ムラがなく美しい。
・表面がツルツルになり、鏡面仕上げになる。
・色鉛筆で塗ったように見えない完成度の高さ。
短所
・とにかく塗り込む必要がある。
・筆圧が強い人向け。
・色鉛筆特有の柔らかさがなくなる。
・色鉛筆特有の味がなくなる。
紙の目を活かす塗り方
長所
・色鉛筆特有の柔らかさや美しさが出る。
・優しい色合い、雰囲気になる。
・紙の目の粗さによって雰囲気が変わる。
・味わいのある作品になる。
短所
・丁寧に何回も優しく塗り重ねないと、ムラがあるように見える。
・色が薄く見える。
・全体的にぼやける。
以上、ざっと短所と長所を上げてみました。
どちらが正解だということはありませんが、色鉛筆画などの本を見てみると、紙の目を活かして優しい筆圧で塗り重ねた作品が多いように感じます。
色鉛筆のレッスン本でも、私が見たものに関しては弱い筆圧で丁寧に塗り重ねるように書かれていますので、基本はそうなのかなと思いました。
しかし、それはあくまでも基本であり、塗り絵は自由なので気にすることはないかなと思います!
実際に色鉛筆のレッスンの様な塗り方をすると、とても時間がかかるので、趣味としての塗り絵に取り入れるのは難しいでしょう。
筆圧の強さも人によって違いますので、自分が好きで塗りやすい塗り方で塗るのが一番だと思います。
しかし、一番良いのはどちらの塗り方もマスターすることなんじゃないかなと、個人的には思っています。
色んな塗り方が出来ると、それだけ表現方法が増えて、塗り絵の世界が広がるだろうなと考えただけでワクワクしませんか?
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